ただの「始まり」だなんて思えない。
2001年7月15日1.
この日、俺は、今年が始まって以来散らかったままだった部屋を、せっかくの休みだから、片付けでもしようかと思って昔使っていた教科書やらノートやらの整理なんかをしていた。ただそれだけだったんだ。
どうしてなんだ。
どうして何時も、俺が何かを始めようと思うと、邪魔が入るんだ。
あいつさえ見つからなければ、ただの過ぎ去った過去の遺物としてゴミの中に眠ったままでさえいれば俺は何の問題もなく片付けを続けて、ごく普通の休日を送れた―― 筈だった。
リンク
過去の悪夢ってのは、忘れたままにしてはおけないのか。
これは―― そう、俺が小学校を出るか出ないかぐらいのときに作ったものだ。これが即ち何なのか、名前を付けるのは難しい。定義することは極めて難しい。
この、横3cm、縦5cm、ほぼ正確に測って作られた物体は、俺の心の中に激しい痛みを呼び起こす。
とりあえず、頭が変なのが判る。割れているのだろうか。 ――否、もしかして猫耳か?この時から既に俺の呪われた習性の原型は出来あがっていたとでも言いたいのか?
ハチマキっぽいけど微妙に違うものやマントっぽいけど微妙に違うものについては敢えて触れまい。
そもそも、
「ヒーローもどき」
何が もどき であるのか。
そして、最大の謎は
「☆ 2800」
この数字で誰と戦うつもりなのか?
ひょっとして、同様な物体をいくつも作ってそれでカードゲームでもしていたのだろうか。それもたった一人で。確かに、全く記憶に無いわけでは無いのだ。うろ覚えとは言え、このようなものを一生懸命、赤や緑の折り紙や空き箱に使われた厚紙を加工して製作していた自分の姿を眼前に浮かべることは出来る。
そんな記憶は、遠い日の幼かった思い出として、本当なら、美しく、儚く残っていくものなのだ。
でも。
でも――
リンク
このツッコミ所満載の思い出の廃棄物は、その情感を吹き飛ばすほど、リアルで、生々しい、鈍い痛みを俺に与えた。
けれど、俺は知っている。人は過去から逃れられないから。過去を忘れちゃダメだから。
未来へ――
2.
と言うかネタにしただけだから大丈夫。(何)
この日、俺は、今年が始まって以来散らかったままだった部屋を、せっかくの休みだから、片付けでもしようかと思って昔使っていた教科書やらノートやらの整理なんかをしていた。ただそれだけだったんだ。
どうしてなんだ。
どうして何時も、俺が何かを始めようと思うと、邪魔が入るんだ。
あいつさえ見つからなければ、ただの過ぎ去った過去の遺物としてゴミの中に眠ったままでさえいれば俺は何の問題もなく片付けを続けて、ごく普通の休日を送れた―― 筈だった。
リンク
過去の悪夢ってのは、忘れたままにしてはおけないのか。
これは―― そう、俺が小学校を出るか出ないかぐらいのときに作ったものだ。これが即ち何なのか、名前を付けるのは難しい。定義することは極めて難しい。
この、横3cm、縦5cm、ほぼ正確に測って作られた物体は、俺の心の中に激しい痛みを呼び起こす。
とりあえず、頭が変なのが判る。割れているのだろうか。 ――否、もしかして猫耳か?この時から既に俺の呪われた習性の原型は出来あがっていたとでも言いたいのか?
ハチマキっぽいけど微妙に違うものやマントっぽいけど微妙に違うものについては敢えて触れまい。
そもそも、
「ヒーローもどき」
何が もどき であるのか。
そして、最大の謎は
「☆ 2800」
この数字で誰と戦うつもりなのか?
ひょっとして、同様な物体をいくつも作ってそれでカードゲームでもしていたのだろうか。それもたった一人で。確かに、全く記憶に無いわけでは無いのだ。うろ覚えとは言え、このようなものを一生懸命、赤や緑の折り紙や空き箱に使われた厚紙を加工して製作していた自分の姿を眼前に浮かべることは出来る。
そんな記憶は、遠い日の幼かった思い出として、本当なら、美しく、儚く残っていくものなのだ。
でも。
でも――
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このツッコミ所満載の思い出の廃棄物は、その情感を吹き飛ばすほど、リアルで、生々しい、鈍い痛みを俺に与えた。
けれど、俺は知っている。人は過去から逃れられないから。過去を忘れちゃダメだから。
未来へ――
2.
と言うかネタにしただけだから大丈夫。(何)
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