汝、何を望むや ---- 09/07 19:41

1.
　自分の顔をまじまじ見ていて、思ったこと。

　オレの眉毛はやっぱりつながっているのだろうか。

　どうも、よく見ると、眉間の辺りにもうっすらと毛が生えている。いっそこの毛を剃ってしまったほうがいいだろうか。いやしかし、剃ってもまた生えてくるだろうし、しかも更に濃くなることは明白だ。そうなると最終的には同じ毛の密度で右から左までつながってしまうことが予想される。髭剃りの他に日課がもう一つ増えるハメになるだろう。眉間剃り。微妙にいやな響きだ。眉間剃り。二度も言うな。

　この際、開き直って、むしろつなげることがオレのファッションでありポリシーであることにしてしまおうか。勿論もみ上げも伸ばし、髭も蓄える。最終的には髭ともみ上げを連結して顔面に大きな輪を作りあげるのだ。聞いた限りは誰でも思い付くかも知れないが、実際にやってる人となるとそうは居ないに決まっている。とりあえず俺は今までに見たことが無い。眉毛も伸ばし、ついでにまつ毛も伸ばし、何だから鼻毛も伸ばしてありとあらゆる毛を大事に育てていこう。

　問題は、そんな人には誰も近付きそうも無いところだ。　いや、でも、友達ぐらいにはなってもいい気がする。恋人はいやだ。毛っ娘なんてジャンルは聞きたくも無い。そういう言葉をすぐに思いついた自分に嫌気が差すぐらいだ。ともかく、1年に1度ぐらいは会ってもいいと思う。それ以上は考えてしまうのだけれども。

　せめて髭ぐらいは剃ろうと思った。