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 学校の中なんかを歩いていると、銀杏の臭いがする。あの臭い、独特のもので確かにあまり長い間かいでいたいと言うものではない。けれど、あの臭いをかぐと、秋が来たな、と言う感じがする。そりゃあ変なニオイだけれど、人間の作り出した排気ガスなんかの臭いに比べれば全然気にならない、耐えられる臭いである。

 俺にとっての秋の匂いと言うと、やっぱりキンモクセイの、あの香りかなと思う。どこからともなく、気が付いたら漂ってくる芳香。あれをかぐと少しだけホッとする。季節が移り変わっていくのを、五感をすべて使って感じ取りたい。

 それにしても、どちらにしろトイレのイメージが浮かんでくるのはどうしたことだろうか。

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